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ニコライ・アーセル監督『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』

西欧史関係の映画は多いけれど、北欧ってなかなか見ないような気がします。ニコライ・アーセル監督の『ロイヤル・アフェア』は、18世紀のデンマーク王室を舞台にした映画。原題は“En kongelig affære”、2012年のデンマーク映画です。副題の「愛と欲望の王宮」という字面をみると非常に安っぽい印象を持ちますが、映像が綺麗で、とても興味深い映画でした。なぜこんな副題をつけたのか、配給会社の神経を疑ってしまいます026.gifこちら↓サウンドトラックのパッケージです。
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18世紀の後半、精神状態の不安定なデンマーク王クリスチャン7世(ミッケル・フォルスガード)の侍医となったドイツ人医師ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)。彼は啓蒙思想に魅入られた、野心溢れる人物であった。クリスチャン7世を懐柔し、その王妃カロリーネ・マティルデ(アリシア・ヴィキャンデル)と恋仲になったストルーエンセは次第に王室を牛耳るようになってゆくが・・・。

デンマークに関する知識はほぼゼロですから、いちいち新しいことばかりで面白かったのですが、フランス革命よりほんの少し前のデンマークでは、ストルーエンセによって、拷問の廃止、窃盗犯の死刑廃止、捨て子のための病院設置などなど、たくさんの改革がなされていたということは特に興味深い事実でした。ただし、彼は急進的かつ独断で国を支配していたわけで、国民からの支持は得られていなかったこと、その後のクーデタでストルーエンセの改革が無に帰したこともつけ加えておきます。
マッツ・ミケルセンは007シリーズの『カジノ・ロワイヤル』に出てすっかり有名になった俳優ですが、2012年に主演したもう一本の作品、トマス・ヴィンターベア監督のデンマーク映画『偽りなき者』(原題 Jagten)も、大変に良質な映画でした。最近はスウェーデン映画、デンマーク映画によい作品が多く、その映像の美しさには国柄や風土を感じます。
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by paloise | 2013-06-10 19:24 | 私の映画館

ピレネー山脈の見えるフランスの街から三方を山に囲まれた古都に引っ越しました。
by haruka
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