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ジャン・ベッケル監督 “Deux Jours à Tuer”

“Deux Jours à Tuer” というのは日本語にすると「つぶすべき2日間」というところでしょうか。2008年のフランス映画、日本では公開されていないようです。
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‘tuer’ は「・・・を殺す」という意味の動詞ですが ‘tuer le temps’ (「時間をつぶす」)という慣用表現があるように、この場合は「つぶすべき(‘à tuer’)2日間(‘deux jours’)」となります。
凡庸な題名のように感じるけれど、映画を見終わると、別の感想を抱きます。

愛する妻(マリ=ジョゼ・クローズ)、2人のこども、よい仕事、親しい友人・・・不幸とは言えない境遇にいる中年の男(アルベール・デュポンテル)がある日突然、とんでもなく嫌な男になり、家族、仕事、友人すべてを捨て去ってしまう(捨てられてしまうように自ら振る舞う)、というところから始まる物語。

「とんでもなく嫌な男」と書きましたが、本当に観ている途中で猛烈に腹が立つくらいに、ひどく嫌な男になってしまうのです。
妻、こども、友人に対して異常に攻撃的になり、言葉や暴力でとことん傷つける・・・この異常なまでの変わりように対するオチがまたとっても辛いものなんですけれど、すんなりとは腑に落ちないので、なんとも言えず悲しい気持ちになりました。
悲しい物語ですが非常にいい映画です。

監督はイザベル・アジャーニ主演の『殺意の夏』で有名な、ジャン・ベッケル。
マリ=ジョゼ・クローズは “Un Balcon sur la Mer”(邦題『海の上のバルコニー』)での演技もすごくよかったし、好きな俳優の一人だけれど、あまりお目にかかれないのがちょっと残念。
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by paloise | 2013-03-09 21:45 | 私の映画館

ピレネー山脈の見えるフランスの街から三方を山に囲まれた古都に引っ越しました。
by haruka
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