ガスコーニュ便り

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パンの話

その日のうちに食べられないパンは切って冷凍しているのですが、その役目を果たす夫が時折それを忘れると、かちこちになったパンを翌朝発見、ということがあります。そういうとき、じゃ、今夜のデザートはフレンチトーストにしますか、と思うわけです。
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フレンチトーストは pain perdu(パン ペルデュ / 駄目になったパン)と言います。詩的な呼び方で、フレンチトーストという英語圏の呼び名より素敵だと思うのは私だけでしょうか。ほんとこの名前のとおり、うちではわざわざ作ることは一切ないのですが、かちこちパンが発生したらば、出番、という感じ。
私はいつも、ラム酒を入れています。こういうのってときどき食べると美味しいんですよね。飽きるからたくさんは食べられないけれど。粉砂糖を振って食べるのが好きです。

パンの話のついでに、パンに関係する道具も・・・
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散らかったパン屑を集めるブラシ。パン屑を集めるためだけに存在するなんて、なんとも素敵じゃありませんか(もとは帽子用なんですが)043.gifパン切り用のまな板。細長く、持ち手がついています。最後は切ったパンを入れる皿。銀製なのですぐに黒ずんでくるけれど、とても気に入っています。いずれも夫の亡くなったおばあさんの使っていた品々です。
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by paloise | 2013-10-31 15:00 | 甘いもの

秋の食卓  — 和食を楽しむ —

フランスにいるからにはフランスの家庭料理に詳しくなりたいと思っています。そういうわけでほぼ毎日こちらの家庭料理づくりに勤しんでいるのですが、ときどきは和食が恋しくなるわけで・・・こちらでできるものを工夫して食べることはちょくちょくあります。

今年は市場でよく見るchayote(シャイヨット / ハヤトウリ)。瓜なのに瓜の青臭さがあまりなく、それとは別の独特の匂いがあります。だからそんなに好きな野菜ではないのですが、大好きな冬瓜の代用品として、ときどき和食用に買います。農家の方の間でも流行はあるみたいで、去年は数人の人しか売っていなかったのが、今年はあちらこちらで見かけます。皆さんどうやって食べているんでしょうね。
ハヤトウリの翡翠煮。冬瓜気分です012.gif冬瓜と違って表面に凹凸があるので薄く剥きづらく、緑を残すのが難しいのですけれど・・・これって日本では見たことがなかったのですが、「隼人」とつくからには鹿児島あたりで栽培されているんでしょうかね。
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topinambour(トピナンブール / 菊芋)の梅肉しょう油和え。梅肉しょう油ってすごく好きで、いろいろなものに使うのですが、菊芋にもよく合いますね。さりさりっとした菊芋のほのかな甘みと風味に、梅肉しょう油の酸味と出汁の香りがたまらなく美味しいのです016.gif

céleri-rave(セルリ・ラーヴ / 根セロリ)のきんぴら。根セロリはその名のとおり、セロリの根なのですが、セロリの葉以上にセロリの香りが強くします。根セロリに触った手にはしばらく匂いがつくほど。ピュレにしても美味しいし、煮込んでもよし、生でサラダにしても楽しめるし、こうして炒めても歯ごたえがあって、「使える」根菜です006.gif牛蒡ほどの繊維質ではないので、太めの千切りにしてきんぴらにしています。これは本家のきんぴら牛蒡に勝るとも劣らない美味しさで、かなり気に入っています。気まぐれに、作り方を下に書いておきます。
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haricot coco rose(アリコ ココ ローズ / うずら豆(?))の甘煮。久しぶりに豆を甘く炊いてみました。こういうのは少し作っておくと数日間楽しめていいですね。豆を炊く時間というのはどうしてこうも幸福なんでしょうか001.gif

左から、生麩のみぞれ椀。生麩がすごく好きなのですが、もちろん手に入らないので、ときどき手作りしています。小麦粉からグルテンを取り出して白玉粉を加えただけの簡単なものですが、もっちりとした食感を楽しむのにはじゅうぶんです045.gif
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焼き茄子。簡単なのに、どうしてこんなにも美味しいのでしょう016.gifそのまま食べたり、煮麺の具にしたりして、いくらでも食べられます。これを叩いてニンニクやたまねぎ、トマトなどを混ぜると caviar d’aubergine(キャヴィア ドーベルジン / 茄子のキャビア風)。夏のアペリティフによく食べます。
最後は工夫でもなんでもないけれど、みたらし団子。中秋の名月の晩(え〜っ?!いつの話よ042.gif)に食べたものです。夫にも一応、いる?と聞いてみたら、なんと、食べる食べる!という返事で嬉しかったです。こういうものはわりとひとりで楽しむことが多いので、夫とふたりで味わえると幸せ043.gif白玉粉が残り少なく、十五個どころか十個もできなかったので、一人数個ずつでしたが、幸福なひとときでした。

海外暮らしの皆さんは、どんな風に和食を召し上がっているのか、とても興味があります。アドバイスがあればぜひ024.gif

根セロリのきんぴら
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by paloise | 2013-10-28 15:00 | 野菜図鑑

ごちそうさま!

今週は3回目のアップ。
いつもこのくらいのペースで行きたいのですが・・・続くかなあ025.gif

先日イタリアにお住まいの mifita さんのブログに登場したホロホロ鳥と葡萄の組み合わせ。これフランスでもまったく同様の調理をします。で、拝読してすぐに食べたくなったので、その夜は冷蔵庫にあった鶏で代用して食べたのですが、やっぱり葡萄ソースは美味しいですね〜016.gif夕飯のアイディアをしょっちゅう与えてくださる mifita さんに深謝です001.gif

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で、後日ホロホロ鳥を使ったものも。pintade aux raisins et au cognac(パンタード オ レザン エ オ コニャック / ホロホロ鳥の葡萄ソース、コニャック風味)。この日は白ワインではなくコニャックを使い、フランベしました。ホロホロ鳥って日本では食べたことがなかったのですが、こちらに来てからは毎日の食卓の選択肢に入る気軽な食材になりました。鶏とはやはり異なる独特の味わいがあり、どちらも美味しいんですよね045.gif家禽類と葡萄の組み合わせといえばウズラも王道。これも美味しい組み合わせです。



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caille marinée en crapaudine(カイユ マリネ オン クラポディーヌ / ウズラのマリネ、開きで)。crapaud(クラポ / ヒキガエル)のように平らに開いて網焼きにする料理なのですが、うちではフライパンで焼いています。鶏屋さんでクラポディーヌにしてもらっておくと、食べるときに楽なのです。こちらは葡萄との組み合わせではなく、ローズマリーとタイム、塩胡椒とオリーヴ油でマリネしておいたもの。ウズラって淡泊そうに見えて実は旨味の濃い肉で、とても好きなんです♡



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最近食べた果物と肉との組み合わせをもう一つ。porc aux coings(ポール オ クワン / 豚とマルメロの煮込み)。羊肉と合わせてモロッコ風に食べることもあるマルメロですが、豚肉との相性もとてもいいのです。これは上の階に住んでいるおばあさんにご馳走になったことがあるお料理で、ギリシャ料理なのだそうです。それを我が家でもときどき再現しています。マルメロは酸味の強い果物ですが、レモンのようなすかっとした酸味とは異質で、深みのある酸味(なんだそりゃ?)なんです。それが豚肉と相まってものすごく美味しい一皿になるんですよ043.gif

私たちの住む建物、すごく大きいのですが、地上階は本屋さんと弁護士事務所で、あとは7戸のアパートになっています。で、月に一度誰かの家に集まって食事をするのですが、色々なお料理に出会うことができて、とても楽しいのです。こうしてお料理のレパートリーも広がりますしね012.gif

なんだか地味〜な画面になってしまいましたが・・・
mifita さん(と上の階のおばあさん)、美味しい夕飯のアイディアをありがとうございます043.gif
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by paloise | 2013-10-25 18:59 | 食べもの

栗の季節に・・・

栗が美味しいですね。栗ごはんって本当に美味しいよね!と夫に言ってもいまひとつ賛同してもらえないのですが、めげずにせっせと栗を剥き、栗ごはんを炊いています。ちょうどいま、日本からのいただき物のコシヒカリがあるもので072.gifやはり日本のお米は格別ですね006.gif
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さて今日は、栗の話ではなく、栗の葉に包まれたチーズ Banon(バノン)の話。Provence(プロヴァンス地方)で作られている AOP チーズです。山羊(chèvre / シェヴル)の生乳で作られたこのチーズ、手のひらに収まる大きさです。栗の葉に包まれ、ラフィア紐で縛ってあるこの外見が魅力的でしょう♡
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これは熟成していない若いものなので固めですが、熟成が進むと中身はとろとろになります。これ買うときチーズ屋のおじさんに、固いんだよ、あなたの好みでもないだろう、と念を押されたのですけれど、バノンは若いものも好きなんです。皮がいい香りだからかなあ。
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夫が朝ごはんに食べていた葡萄パンが少し残っていました。
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バノンと一緒に食べてみると、干しぶどうの甘みがバノンの別な美味しさを引き出してくれたけれど、普通のバゲットと一緒のほうがバノンの香りを楽しめるかなあ。胡桃パンとかもいいかも。
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山羊チーズをもう一つ。Rocamadour(ロカマドゥール)は、無殺菌の山羊乳で作られるチーズ(AOP)。バノンよりもさらにミニサイズです。山羊乳チーズの気分になっていたときに二つで1ユーロと少しお得になっていたので連れ帰ってきました006.gif
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今回のロカマドゥールはfermier(フェルミエ)。fromage fermier(伝統製法チーズ)とあるものは、決まった群れの動物から搾った乳を使い、農家一家族あるいは一人の農家によって造られたチーズです。
フレッシュチーズのような雰囲気、熟成1週間ほどのうっすらとカビがついた状態で、皮の内側がほんの少しとろりとしていて、中身は柔らかくカッテージチーズのような感じ、山羊乳チーズならではの酸味も軽くします。熟成が進んだものだともっと濃厚でねっとり、さらに熟成が進むとぴりりと辛く、塩味も濃い・・・私は濃厚でねっとり、の段階が好きですが、これは好みですよね。
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by paloise | 2013-10-23 14:00 | 食べもの

牛の舌をフランス風に食す — 義母の誕生祝い —

先日義母が70歳の誕生日を迎えたので、我が家でお祝いの食事会をしました。
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アペリティフはバーニャ・カウダにしてみました。実は私、バーニャ・カウダソース(?)を作ったことがなかったのですが、topinambour(トピナンブール / 菊芋)をバーニャ・カウダで食べると美味しいと聞いたばかりでぜひ試してみたかったのです012.gif
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菊芋って実家では食べていましたけれど、わりとマイナーなのですね。フランスでは、戦時中の食糧難の際に活躍した野菜だったのが廃れてゆき、最近になって復活してきたのだそうです。
バーニャ・カウダっておいしいですね〜!温かいソースに好きな野菜を浸しながら食べるというのは楽しいし、すごく気に入りました016.gif菊芋との相性もばっちり。またやってみたいと思います。でもいちばん気に入ったのはカリフラワー!いくらでも食べられそうな気がするくらい美味しかったです。
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前菜は velouté de potimarron aux girolles(ヴルーテ ドゥ ポチマロン オ ジロール / 栗かぼちゃのヴルーテ、ジロール添え)。ヴルーテというのは肉や魚、野菜などの材料を出汁で煮て漉し、卵黄やクリームなどでとろみをつけた料理のこと。ビロードのように滑らかな口当たりを連想させる名前です。うちでは卵黄は入れず、生クリームを入れています。ジロールの旨味たっぷりな味わいと、ポチマロンの優しい甘みって、よく合います045.gif
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主菜に使ったのはこれ(調理前)。日本では焼き肉屋さんで食べることが多いですけれど・・・牛タンって安いので、お客さんに出すような食材ではないのですが、義母と夫のふたりから希望があったし、なにより私も大好きなので牛タンに。ソースやヴィネグレットで食べる場合は仔牛、煮込む場合には成牛と、それぞれに使い分けます。2時間ほど煮たあと皮をとり、さらにしばらく煮てから切りわけたものをソースで食べます。
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langue de veau à la sauce piquante(ラング ドゥ ヴォ ア ラ ソース ピカントゥ / 仔牛のタンのピカントソース)。ピカントソースというのはエシャロット、白ワイン、コルニション(小さいきゅうりのような野菜の酢漬け)、ケーパーなどで作る肉料理用のブラウンソースのこと。フランスでは牛タンはこのソースとともに食することが多いのです。私のソースピカントにはコルニションもケーパーも入らないのですが、黒胡椒とピンク胡椒、パプリカが入っています。
デザートはフランボワーズとメレンゲのケーキ。とても軽くて美味しいケーキです。かなりの量の砂糖が入っているはずなのに甘さが強く感じられず、なかなか危険な代物だと思います013.gifこれ、4人であっさりと片付けてしまいましたからね005.gif
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実はこの日、夫は sauce gribiche(ソース グリビッシュ)がいいと言うのでグリビッシュも作りました。左がソースピカント、右がソースグリビッシュです。
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グリビッシュはゆで卵をマスタードで和えたソースで、コルニションやケーパーのほか、チャービルやエストラゴン、パセリなどの香草が入ります。マヨネーズベースのソースなのですが、我が家ではベースはマヨネーズにせず、もっと軽く仕上げています。
ソース2種類、ちょっと面倒だなあ、と思いましたが、皆大喜びだったので作ってよかった043.gifつけ合わせはタンと一緒に煮ておいたニンジンと根セロリ、それにじゃがいものピュレでした。
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ワインは義母たちが持ってきてくれた赤を2本と、バーニャ・カウダに合わせて用意しておいた白1本。

70歳を迎えてもボルドーの口紅がよく似合う義母。最近は編集の仕事を減らし気味で、時間を持てあますことが多くなっているようですが、これからも素敵な毎日を過ごしてほしいなあ、と思います。
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by paloise | 2013-10-21 18:39 | 食べもの

生豆の季節

一年を通して乾燥豆は食べますが、いまの時期は生の豆を楽しめる季節。
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haricot coco rose(アリコ ココ ローズ)。ショッキングピンクの斑の入ったこの豆、美しいでしょう016.gif初めてこの豆を目にしたときにはずいぶん驚きました。だって本当にピンク!なんですよ。なんて素敵なの〜!と使い道も考えないままに飛びついたものです012.gifおそらく日本でうずら豆と呼んでいるものだと思いますが、どうでしょうね。

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Haricot Tarbais(アリコ タルベ)もこの時期だけは生のものが楽しめます。乾燥豆と違って戻す必要もないし調理時間もさほど長くかからないので、思いついた日に食卓に出せるのが嬉しい043.gif

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soupe au pistou(スープ オ ピストゥ)。南仏料理の一つで、バジルとニンニクのペースト入りの野菜スープです。バジルとニンニク、松の実にパルメザンなどを混ぜ合わせる pistou というソースは、このスープだけでなく様々な料理に使われますが、ペスト・ジェノヴェーゼに近いものだと思います。このスープ、生の豆をたっぷりと使って作れるのはいまだけ。今回はバターいんげん、さやいんげん、白いんげん豆、うずら豆(?)、じゃがいも、にんじん、たまねぎを入れました。





浮き実に入れているパスタは cheveux d’ange(シュヴ ダンジュ / 天使の髪の毛)。
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白いんげんは、トマトとさやいんげん、たまねぎなどと和えて簡単なサラダにしたものも美味しいんですよね。これもバジルでアクセントをつけてイタリア風にしたり、メキシコ風にしたりと色々楽しめます。


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豆のサラダといえば lentille(ランティーユ / レンズ豆)。乾燥豆だけれど戻す必要がないので手軽に食べられます。豚肉との相性がよいので、豚の塩漬け肉なんかのつけ合わせにしたりもします。










これはよく知られている lentille verte du Puy(ランティーユ ヴェルトゥ デュ ピュイ)。
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オーヴェルニュ地方の Le Puy-en-Veley(ル ピュイ オン ヴレ)で生産されている緑レンズ豆(AOP)です。表面の模様も色も美しい♡
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haricot vert(アリコ ヴェール / さやいんげん)。日本では三度豆というくらいで一年中手に入りますが、フランスでは夏の終わりから秋の終わり頃までの短い期間のみ楽しむことができます。先生の畑で穫れたもの。見よ、この美しさ!なんて言いたくなるくらい、綺麗なんですよ〜016.gifそれにとっても美味しいのです006.gif母が来仏していた際に、出回り始めていた初物を食べたんですが、こんなに美味しいさやいんげんは久しぶり、と言っていました。このさやいんげん、細いと思いませんか?こちらでは細いもののほうが、価値があるとされているんです。多分柔らかいからかな、と思うのですが。
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haricot beurre(アリコ ブール / バターいんげん)。クリーム色のさやいんげん。さやいんげんの青臭さがないもの、という感じでしょうか。私はさやいんげんの青い味が好みなので、バターいんげんはあまり買わないのですが、こちらのほうが好きという人も多いようです。

ところで・・・さやいんげんってフランス人にとっては嫌な印象のある野菜のようです。学校給食で缶詰の物凄く不味い代物を食べるみたい。私と食卓をともにするようになってさやいんげんを久しぶりに食べたそうで、その印象はすっかり覆されたそうです。よかったよかった045.gif日本のこどもたちにとってのえんどう豆(学校給食の冷凍品)みたいなものかな。生のえんどう豆とまったくの別物ですものね。
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by paloise | 2013-10-17 17:45 | 野菜図鑑

秋の食卓 バターナッツとジロール茸

先日フランスのかぼちゃはいまひとつ、ということを書きましたが、そのときに書き忘れていたことが。ポチマロンと並んでまあまあ「使える」もう一つのかぼちゃの存在です。
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doubeurre(ドゥーブール / バターナッツかぼちゃ)。これは日本でも見ますが、私はこちらに来るまで一度も食べたことがありませんでした。
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断面はこんな感じ。種がもっと下に集中していることも多いです。

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これもポチマロン同様、ポタージュにすると甘くて味わい深く、なかなかなんですよ045.gifポチマロンのほうが好きなのですが、バターナッツにはポチマロンにはないコクがあるので、どちらも捨てがたい034.gif我が家にはミキサーがないので、もこもこのポタージュです。すり鉢やシノワを使えばいいのでしょうけれど、夫の好みに合わせています。私はポタージュでもすり流しでも滑らかな仕上がりが好みなのですが、夫はざらつきのある舌触りが好きだそうです。人の好みも様々ですね。


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これ、綺麗なニンニクでしょう♡ ail rose de Lautrec(アイ ローズ ドゥ ロートレック / ロートレックのピンクニンニク)、Label RougeIGP 認定がなされています。Midi-Pyrénées(ミディ=ピレネー)のLautrec(ロートレック)というところで作られているもの。八百屋先生いわく白・紫・ピンクとあるニンニクのうち、いちばん胃に優しいのだとか。
右側は oignon doux des Cévennes(オニョン ドゥー デ セヴェンヌ / セヴェンヌの甘たまねぎ)。こちらは AOP 認定。これ、ものすごく瑞々しくて美味しいたまねぎなのです016.gifフランス中央山地南東部にある Cévennes(セヴェンヌ)という山岳地帯で生産されているもので、夏の終わり頃から出回り始めます。日本の初夏に出回る新玉ねぎのような雰囲気。生で食べても甘みがあって大好きです。

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ピンクニンニクと甘たまねぎを登場させて作ったのは girolle(ジロール / アンズタケ)のリゾット。 ジロールは炒めるときにたくさんの水分を出します。ソテーにする場合、まずはオリーヴ油で炒めて水分を捨て、バターを入れて仕上げるのですが、その捨てるべき水分を取っておいて、翌日、リゾットに使っているのです。みみっちいですよね008.gifでもジロール茸の香りを余すことなく使えて、なかなかいい方法なんですよ012.gif
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by paloise | 2013-10-15 18:28 | 野菜図鑑

白葡萄、黒葡萄、どちらがお好き

葡萄が美味しい季節ですね。夫も私も巨峰がすごく好きです。一粒一粒がみっちりと濃厚で、葡萄のなかでも特別な存在。フランスには巨峰のようなタイプの葡萄はないのですが、種類はあれこれあります。野性味溢れるとまではいかないけれど、日本のそれとは異なる味わいがあり、フランスの葡萄も大好きです。
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Chasselas de Moissac(AOP)と Muscat du Ventoux(AOP)。原産地証明つき2品種の競演006.gif
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Chasselas de Moissac(シャスラ ドゥ ムワサック)はフランス南西部の Quercy(ケルシー)という地方で作られている Chasselas(シャスラ)という品種の葡萄です。小さな半透明の美しい粒が特徴。酸味が強め。果肉はぷにゃっと柔らかく、「アロエ果肉」を思わせます。これがたまらなく好き016.gif
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Muscat du Ventoux(ミュスカ デュ ヴァントゥー)は Muscat de Hambourg(ミュスカ ドゥ オンブルグ)という品種なのですが、南仏は Vaulcluse(ヴォークリューズ)という県の Ventoux(ヴァントゥー)という山の傾斜で作られたものを AOP 認定したものです。
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Muscat du Ventoux と品種は同じ、Muscat de Hambourg。やはり南仏から来たものですが、同じ品種でも土や栽培法が異なるのでしょう、味わいにも違いがあります。Muscat du Ventoux のほうがやはり粒が揃っていて美味しいんですよね。伊達に AOP もらっていないってことでしょうか。
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八百屋先生が大好きな centennial(サンテニアル)。楕円形が少し特徴的でしょうか。種なしで、先生にとってはそこもおすすめポイントなのだそうですが、私は種なしは少し苦手です。それはともかくこの葡萄、甘くてさっぱりとした味わいで美味しいんです043.gif

皆さんは白黒、どちらがお好み?
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by paloise | 2013-10-10 19:24 | 野菜図鑑

宮部みゆき『初ものがたり』

推理小説が好きで、国内外問わずかなり乱読しています。宮部みゆきもほぼすべて読んでいるのですが、時代小説のほうは手つかずのままにしてありました。時代小説ならほかにたくさん読みたい作家がいるから、と思っていたのです。先日、夫がパリのブックオフ(あるんですよ!)から電話をしてきて「2ユーロコーナーという素晴らしいものがある」と。手当たり次第にいろいろな本を買ってきてくれたのですが、そのなかに宮部みゆきの『初ものがたり』があり、簡単に言えば捕物帖なんですが、これがもう、かなりよかったのです。
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本所深川一帯を取り締まる岡っ引きの茂七が、子分の糸吉や権三らとともに次々と起こる事件を調査してゆく連作短編集、というといかにも普通の捕物帖なのですが、鰹に白魚、鮭に柿といった、四季折々の「初物」にからんだ謎ばかり、というのがいいのです。そして、稲荷寿司屋を営む謎の親父が出す食べ物の数々がとっても美味しそうで!蕪汁に白魚蒲鉾、柿羊羹に小田巻き蒸し・・・ね、食べたく、いえ、読みたくなるでしょう037.gif

宮部みゆき(1999)『初ものがたり』新潮文庫
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by paloise | 2013-10-07 14:00 | 本棚

臓物屋さんと肉屋さん

かなり暑かった先週の一週間。30度を超す日もあり、嬉しかったのですけれど、身体の調子は狂ってしまい、風邪気味でした。でも食欲は減らないので、きちんと食べています。果物もね043.gif
プラムの一品種 Quetshe(クェッチ)。皮は深い紫色なのですが、中身は薄い黄色。実がぷりっと締まっていて、とても美味しいのです。
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さて本題・・・鶏やウズラ、鴨などの家禽類の肉を扱うのは volailler(ヴォライエ)、豚肉や豚肉加工食品を扱うのは charcuterie(シャルキュトゥリ)、牛肉を扱うのはboucherie(ブシュリ)・・・食肉品店はこまごまと分かれていますが、日本では見ないのが triperie(トゥリプリ / 臓物屋)、文字通り臓物を売っているお店です。私は基本的には臓物を食べないのですが、ときどき臓物屋で買い物をします。ただし目的は心臓や腎臓といった内蔵でなく、牛肉屋で買うよりも安く手に入る、ある部位。
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それは、写真の bavette(バヴェット / かいのみ)と、onglet(オングレ / はらみ)。この二つの部位は本来、臓物屋さんの守備範囲。だから牛肉屋さんで買うよりも、臓物屋さんで買うほうが断然お得なのです。どちらも美味しい部位で、フランス人も日本人も、好物という人が多いのではないでしょうか。
こちらの牛肉は日本のそれとは大きく異なり、いわゆる「サシ」は入っていませんが、私は好きです。牛肉はほかと比べて値段が高いし、健康にいい肉でもないので我が家では登場回数が低めなのですが、ときどきはこんなものを食べています045.gif
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この辺りの牛肉は上の写真の Blond d’Aquitaine(ブロンド ダキテーヌ / アキテーヌのブロンド牛)という牛の肉なのですが、いまひとつなんですよ025.gif夫も私も、Auvergne(オーヴェルニュ地方)の Salers(サレルス)が好きなのに、ここでは手に入らないのです。どこでもなんでも手に入るよりも、ずっといいんですけれどね。

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肉の話のついでに・・・先日母が来仏していた際に、豚の角煮の作り方を教わりました。その復習をしてみたのですが、わりと上手にできました。日本だったら安上がりな料理ですが、こちらではしょう油・酒をふんだんにつかうこの一品、けっこうな贅沢品です。酒は、母が4リットルも* 持ってきてくれたので、たっぷりと使いました。幸せ♡しょう油も以前、日本から送ってもらったほうのものを。





こちらでもキッコーマンが売っているのですが、欧州製造で、主成分が「水」なんですよ008.gif初めてこれをフィンランドで目にしたときには、大変な衝撃を受けました。こくといったものはまったくなく、塩分だけが主張するので、美味しくないのです。あ〜あ、これじゃ外国人は、しょう油=しょっぱいだけの調味料、と思ってしまいますよね。・・・といっても我が家では使っているんですけれどね。でもここぞのときには、やっぱり本物をば、ということで、今回は思い切ってたっぷりと日本からのしょう油を使いました。残りの煮汁でじゃがいもやこんにゃくを炊いたりして、最後まで堪能し尽くしました♪

* 本当はフランス入国時、酒は22度未満のものは2リットルまでが免税範囲です。知らずに通関したそうです037.gif
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by paloise | 2013-10-03 14:00 | 食べもの

ピレネー山脈の見えるフランスの街から三方を山に囲まれた古都に引っ越しました。
by haruka
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