ガスコーニュ便り

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farci farci farci!

以前、葉っぱ系詰め物料理についてしたためましたが、今回はそれ以外の詰め物料理。トマトやズッキーニは夏にしか食べられませんから、夏の詰め物料理、って感じでしょうか001.gif

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courgettes rondes farcies(クルジェット ロンド ファルシ / 丸ズッキーニの詰め物)。丸ズッキーニはこっちに来てから初めて見たのですが、最近は日本でも出回っていると聞きました。瓜類は身体の熱を取ってくれたり余分な水分を排出してくれたりと、本当に力強い夏野菜、ずいぶん助けられています012.gif冬瓜があったら嬉しいのですが、フランスにはないみたい。その代わり、というわけではないけれど、chayote(シャヨット / 隼人瓜)というのがたまに売っています。ちょっと冬瓜に似た瓜で、和食の煮物によく合うので気に入っています。
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詰め物料理の代表 tomates farcies(トマト ファルシ / トマトの詰め物)。ファルシ向きのずっしりとしたトマトというのが売っていて、それを使って作ります。オーブンがあればなあ、と思うのですが、ないので当然フライパン。詰め物の底に敷いた米が肉汁をたっぷりと吸ってものすごく美味しい♡

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encornets farcis(アンコルネ ファルシ / イカの詰め物)。小さいけれど解凍物ではない新鮮なイカを見つけたので、ピラフを詰めて焼きました。イカがぷりぷりしていて、バターの香りたっぷりのピラフとも相性抜群で、とっても美味しかった016.gifピラフは炒飯と違って失敗しないし、ごはんとはまた異なった食感の米が楽しめるので、よく作ります。その系統で、パエリアも好き。炒飯も大好きなのですが、上手く作れた試しがないので、自分では作るのを諦めています026.gif
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挽き肉の詰め物をするときに欠かせないのがナツメグ。ナツメグの香りって、ちょっと狂おしくなるような気がします(マタタビみたい?)。小さなおろし金でがしがしと削っている最中、気分が高まるのです・・・024.gif
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by paloise | 2013-07-30 18:43 | 野菜図鑑

果物を食べるのに大忙し

海外で働いている友人家族が夏期休暇でフランスに帰国しているので、しょっちゅう一緒に夕食を食べています。彼らは飲み物担当、我が家は料理担当。この時期のデザートは果物で決まりです006.gif

gariguette(ガリゲット)をはじめ、いちごの季節は終盤なのですが、Mara des bois(マラ デ ボワ)はまだ出回っています。250gで3ユーロ代前半。例年よりも高いような・・・先日ちらっと読んだ記事で、今年消費者団体が行った調査では、5〜6月に出荷されたいちごの、実に70%以上で、法律で禁止された薬物が検出されたとか。恐ろしい008.gif
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Mara des boisは des bois(森の)という名前のとおり、森いちご系統。森いちごと普通のいちごとの掛け合わせなのだそうです。果汁は控えめですが、香りがとても強く、大好きです。gariguette もいいけどやっぱり Mara des bois も美味しい♡もう少しのあいだだけ、いちごの季節を楽しもうと思っています。
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八百屋先生のところで出会った地元産ブルーベリー012.gif有機栽培。ごく短い期間しか出回らない貴重品なんです(冷凍物や外国産ならあるけれど)。これは八百屋先生も大絶賛でしたが、本当に味が濃くて甘〜くて、美味しい!お菓子作りとかジャム作りとか・・・にはもったいなくて使えないくらいの味わいでした。幸せ016.gif
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今年初めて出会った Golden Japan(ゴールデン ジャパン)という種類のプラム。半透明の黄色い色が、あまり美味しそうに見えないとは思いつつも、こんなに早い時期にプラムが食べられるなんて、と、買ってきました。1kgあたり2.3ユーロという値段も素晴らしいでしょう045.gifこれ、皮の部分はすごくすっぱいのですが、中身はけっこう甘くてみずみずしくて、悪くなかったです。酸味が強いところが、日本の大石早生という種類のプラムとちょっと似ているような(うろ覚えです)・・・023.gif
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by paloise | 2013-07-23 20:29 | 野菜図鑑

夏の野菜あれこれ

連日30度前後まで上がる夏の日々。数年前までは夏バテがひどく、夏の間はやせ細っていたものですが、ここ数年は体質が改善したようで、暑いとは言ってもそう簡単に食欲が落ちることはなくなりました001.gif
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夜はいまのところ毎晩涼しく、こんな風に三日月が向かいの聖堂の尖塔のところにかかると魅力的だなあ、とまだまだ余裕があります。もう少ししたら熱帯夜の日々が到来するかも・・・

夏は食べるだけで元気になれそうな色の野菜がたくさんあって楽しいですね024.gif
ししとうは毎日の食卓に欠かせません。
フランス(というかこの辺かな?)の茄子は米なすのような種類が多く、日本の茄子よりも皮も実もずいぶんと固くて灰汁も強いのでちっとも好きではないのですが、aubergine tigrée(オーベルジーヌ チグレ / 縞茄子)というこの美しい茄子はえぐみが少なくて実も柔らかく、とても気に入っています。へたが緑なので、やっぱり米なすの系統なのかなあ?八百屋先生のところで初めて見たときにはずいぶん感動しました。我が家では勝手に aubergine marbrée (マーブル茄子)と呼んでいます。白茄子も美しい012.gif
長ネギのようだったTrébons のたまねぎも、こんなに大きくなります。甘くて味が濃くて、本当に美味しい。輪切りにしたものを塩とオリーヴ油でマリネしてからグリルしたものは、誰に出しても感動されます006.gif
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この写真だとわかりませんが、フランスのパプリカは巨大です005.gifそして肉厚。
じっくりと焼いて皮を取り、よ〜く冷やしたものは甘酸っぱくてねっとりとして、いくら食べても飽きません。
クーガーおばさんのズッキーニも美味♡輪切りにしてグリルしたものに塩とエスプレットの唐辛子粉をぱらり・・・幸せです016.gif
新じゃがいもの季節はほぼ終わりかけていますが、l’île de Noirmoutier(リル ドゥ ノワールムティエ / ノワールムティエ島)のものがまだ出ています。水気が多いじゃがいもなのですごく好きというわけでもないのですが、それでも新物特有の味が嬉しくて、あと少し、と楽しんでいます。

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こんな風にいろいろな野菜をグリルしたものばかり食べています。一度に2,3日分をまとめて作ってしまうので、手抜きもできて嬉しい、というオイシイおまけつき037.gif
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by paloise | 2013-07-18 14:00 | 野菜図鑑

地中海の小さな旅 後編

旅行記(前編中編)の続きです。

2日目の晩はCéret(セレ)から西へ200km程のところにある Saint-Girons(サン=ジロン)という町に宿泊予定。西に向かって出発しました。
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あちこち寄り道しながらサン=ジロンへ向かう途中で、Les plus beaux villages de France(フランスの最も美しい村)の表示に遭遇しました。こういうのを絶対に見落とさない夫、ほんとうによく鼻が利くなあ、と毎度感心します005.gif綺麗な村でしたが、「最も美しい村」というほどでもないような気も・・・とちょっとがっかりしました。そして村の名前も忘れてしまいました011.gif
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途中のどこかの村でオリーヴ油の直売の看板を発見したので販売所へ行き、全種類(!)試食させていただいて一瓶求めました。cornicabra(コルニカブラ)という名前のオリーヴ。苦みや辛みがあり、クセの強いところが気に入ってこれにしました。普段食べているオリーヴ油はスペイン産。フランスのオリーヴ油はすごく少ないし、そして高いので、毎日たくさん使う我が家では手が出ません。これも一瓶11ユーロという値段で私たちには高価なのですが、すごく美味しかったし、旅の想い出にと・・・いまは毎日、古代ローマ人のように、この油と塩をパンに浸して食べています。美味しいオリーヴ油はこうして食するのが最高だと思います016.gif

Foix(フォア)というこれまた12〜15世紀の城塞が残る町を通ったのですが、この時点で19時を過ぎていたので、後ろ髪を引かれつつサン=ジロンへ。宿に到着したのは20時半くらいでした。とっても眺めのいい丘の上にある民宿(?)で、私たちのほかには誰も宿泊者がいないからと、好きな部屋を選ばせてもらいました。21時にレストランを予約していたので荷物を置いてすぐに下山(?)。このレストランの味にはちょっとがっかりでした025.gif悪くはないんだけれど、味付けが濃く(さらに大味で)量がやたらと多くて・・・それでもサーヴィスしてくれたお兄さんがとても気持ちのいい人で、ずいぶん遅くまで楽しい時間を過ごすことができました。笑った笑った。なんであんなに笑ってたんだっけ?と翌朝想い出そうとしたけれど、あまり想い出せませんでした。
宿の朝食はテラスに用意してくれていて、のーんびり山を眺めながらお茶を飲んだりさくらんぼを食べたり・・・ほぼ昼頃までここでだらっと過ごしました。オーナーのおじさんが陽気な人で、ずっとお喋りしていました。山はいいなあ。
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出発後すぐに通ったCastillon-en-Couserans(カスティヨン=オン=クズロン)という小さな村でパンと生ハムを買い、山へ。Col de Portet d’Aspet(コル ドゥ ポルテ ダスペ)という峠で車を停めてピクニック。こんな眺めを見ながらぼんやりしていたら、ハイキングのおじさんおばさんグループに出会いました。とっても楽しそうだった001.gif

地中海もすごく気持ちがいいけれど、私は山が好きだなあ、とそんなことを実感した小さな旅でした。建物も、地中海のそばよりもピレネー=アトランティックのほうがずっと美しいし。

7月の声を聞いてようやく、この辺りでも夏を迎えました。毎日ぴかぴかのお天気です。日が高くなってくる時間帯には日除けを閉めきり、太陽光を遮ります。こうしておかないと、夕方頃になって部屋が蒸し風呂状態になってしまうから。日が落ちるとすーっと涼しくなるので過ごしやすいです。まだしばらくは、熱帯夜とは無縁かな。
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by paloise | 2013-07-15 14:03 | 小さな幸福

地中海の小さな旅 中編

旅行記の続きです。

2日目の朝はPort-Vendres(ポール=ヴァンドル)の隣町 Collioure(コリウール)で海を眺めながら朝食。
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観光客向けと思われる市が立っていたのでじっくり眺め回した後、パン屋さんでパンを買い、砂浜脇の喫茶店のテラスでコーヒーを飲みながら食べる・・・私、めったにカプチーノなんて飲まないのですが(フランスでは、おいしいそれが少ないから)、なぜかこの田舎町でカプチーノを注文するという大失敗をしてしまいました。出てきたのは生クリームこんもりの、日本でいうところのウインナコーヒー。これ、フランスでは2度目なんです。コーヒーの国イタリアとお隣どうしなのに、おいしいコーヒーはすごく少ないし、本当に謎。生クリームをよけながらコーヒーだけ飲みました025.gif
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左に見えているのはコリウール城。そしてNotre-Dame des Anges(ノートル=ダム デ ザンジュ)という教会。
コリウールには先史時代から人が定住していたことが知られています。丘を登っていると発掘作業をしている研究チームの人たちにであったのですが、先史時代のなにか(なんだったか忘れてしまいました)を掘り出している途中だと言っていました。
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この町は、アンリ・マチスが熱烈に魅せられた町としてもよく知られています。夏は人で溢れるそうな。シーズン真っ盛りじゃなくてよかった042.gif
コリウールを後にして向かったのは、私たちが楽しみにしていた Céret(セレ)という町。海沿いから離れて西へ30km。さくらんぼで有名なところです。
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13〜14世紀頃に建設されたとおぼしき城門。門の脇の建物の建築が目を引きました。
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Céret という町の名前からして仏語のcerise(スリーズ / さくらんぼ)という言葉と似通っているでしょう045.gifどちらも古代ギリシア語の kérasos から派生した言葉なのだそうです。なぜセレに行くのを楽しみにしていたかというと、もちろんさくらんぼが理由016.gif
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道端でさくらんぼを売っているおばさんを発見して車を停めると、1kg 3.5ユーロ、3kg 9ユーロというので(ちなみに八百屋先生のところでセレのさくらんぼを買うと、1kg 5〜6ユーロでしょうか)、3kgどど〜んとね024.gif
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おばさんの小屋のすぐ後ろに広がるさくらんぼ畑。その日の朝この畑から穫ってきたものを販売しているそうです。売れ残ったらどうするの?と聞いたら、ジャムなんかにしたりもするけれど、ほとんど捨てるわね。とのお答え。販売所の裏側には放り投げられたさくらんぼが大量に散らばっていました・・・哀しい025.gifすごく傷みやすいんですよね〜、さくらんぼって。私たちが3kgも買ったさくらんぼも、家に辿り着いたときにはかなり傷んでいましたから、選り分けて、大急ぎでおなかにしまい込みました006.gif
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さて、セレではもう一つ楽しみにしていたことが。それはMusée d’art moderne de Céret(セレ現代美術館)。セレはキュビズムの作家たちに好まれた町で、キュビズムのメッカとも呼ばれたそうです。ピカソやダリ、マチスなどの作品を所蔵している現代美術館なのですが、なんといっても私の大好きな(夫も大好きな)シャガールがあるというので、楽しみにしていました。チケットを買おうとしたら réduction(レデュクシオン / 割引)の文字。夫と、不景気だからなんでも「割引」の時代なのかねえ、などとのたまいながら見始めたら、次週からの特別展示準備中につき、1階のかぎられた部分しか観覧できないがための割引料金だったのでした。でもシャガールはやっぱり見世物ですから、展示してありました。
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シャガールの絵葉書とフアン・グリスの線描画入り便箋を、旅の想い出に求めました。
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町をぶらついた後、パン屋さんでパンを、肉屋さんでハムを買って、即席のサンドウィッチを作り、カフェのテラス席でビールを飲みながらお昼ごはん。フランスのカフェって、持ち込みができるのが素晴らしい(時間帯や席にもよります)024.gif
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ところで、ポール=ヴァンドルもコリウールもセレも、カタルーニャの一部です。街中にはカタルーニャ語表記を見かけるのも面白かったです。

後編へ続く
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by paloise | 2013-07-10 18:05 | 小さな幸福

リチャード・リンクレイター監督 “Before Midnight”

旅行記の続きの前に・・・

公開を楽しみに待っていた“Before Midnight”(邦題は『ビフォア・ミッドナイト』になるのかな?)を観に行ってきました。
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多くの人には、自分の青春時代を重ね合わせながら観る「青春映画」のようなものがあると思いますが、私の場合は1995年のアメリカ映画『ビフォア・サンライズ』(原題 Before Sunrise)がまさにそれに当たります。ジュリー・デルピーとイーサン・ホークが旅先での若く切ない恋を演じ、甘やかな後味を残す良作。青春時代真っ盛りの頃に観て、大好きになった映画です(いま観ても、あの頃のような感動を得ることはないのがなんとも寂しくもあり・・・)。
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ヨーロッパを旅行するアメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)と
フランス人の大学生セリーヌ(ジュリー・デルピー)が長距離列車のなかで出会い、ちょっとした会話を交わした後に離れがたくなりウィーンで下車、題名のとおり、日が昇るまでウィーンの街を歩き回るという物語。全編を通してほとんどがふたりの会話で構成されている、非常に印象的な映画です。オープニングシーンでパーセルの歌劇『ディドとアイネイアス』の感動的な序曲が
使われているところも好き。ふたりは半年後に再会する約束をして別れるのですが、再会は叶ったのか、そしてその後のふたりはどうなったのか、を描くのが2004年公開の『ビフォア・サンセット』(原題 Before Sunset)です。
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ウィーンの街を歩き回ったあの日から9年・・・あの日の出来事を綴った小説を出版し、その宣伝のためにパリの書店を訪れていたジェシーは、そこでセリーヌとの再会を果たします。ジェシーはその日の夕方の飛行機で帰国する予定。ふたりは夕暮れまでの短い時間をともに過ごすことに。飛行機の時間が差し迫るなか、パリの街を歩きながら想い出や現在について語り合うふたり。ジェシーは飛行機に乗ったのか乗らなかったのか・・・それが明かされぬままに物語は幕を閉じます。
その9年後の今年になって公開されたのが、“Before Midnight”。舞台はギリシャのメッシニア。中年期にいるふたりの物語です。
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映画の内容は書きませんが、ジェシー(というかイーサン・ホーク)が年を取って、ちょっとアホっぽい、だらしのない口元がマシになったこと、もともとぽっちゃり系のジュリー・デルピーがさらにぽちゃぽちゃになっていたことが、時間の経過をきっちりと感じさせてくれました。ふたりともたくさんの映画で活躍しているけれど、このシリーズで出会うふたりがいちばん好き。
映画のなかで印象的だった会話・・・セリーヌがジェシーに、「私の性格で変えたいところがあるとしたら、なに?」と執拗に尋ねます。ジェシーは答えたがらないのですが、セリーヌのしつこさに負けて「君が僕の性格を変えたがるところかな」と言います。ああ、私も絶対にそんなのは嫌だ。もしも夫が私のどこかを変えようとしたら、一緒にいたくなくなるでしょうね。人は人の一部を好きになるわけではないのですから。「ここは好きだけれど、ここの部分は嫌だから受け入れられない。変更して」と求められたら・・・考えるだけでもぞっとします。
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by paloise | 2013-07-08 18:55 | 私の映画館

地中海の小さな旅 前編

少し前のことですが、どうしてもトゥールーズに行かなくてはならない用がありました。トゥールーズへは、ここから車で2時間半ほどなのですが、せっかく東へ行くならついでにどこかをまわって帰ってこよう、と地図を眺めているうちに、いつのまにか2泊3日の小旅行計画に変わっていました。
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トゥールーズにはあまり興味がなかったので、用が済んだらすぐに、トゥールーズから東へ100km弱のところにある Carcassonne(カルカッソンヌ)へ。ここは古代ローマ時代に築かれた城郭都市 Cité(シテ)がいまだに残る、フランスでも異色の場所。19世紀に修復された城壁に囲まれる、この小さな城郭都市を訪れました。
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なかはおおむねレストランと土産物屋で埋め尽くされています。昼食用にと用意していたサンドイッチは朝の車の中で夫がすっかり食べてしまったので、ここで昼食をしました。こういうときの夫はものすっご〜く真剣034.gifシテのなかのすべてのレストランをチェックしましたよ037.gifで、入ったお店で私はコースではなくサラダのみ、夫は前菜と主菜のコースにしていました。ここのサラダがびっくりするくらい美味しかった003.gifなんのことはないレタスとトマトに、タプナードとアンチョビフィレがたっぷり。これは絶対に家で再現したい!と思っています。
城郭都市にきたのに城は見ていないの?と思った方、鋭い!城の中に入ろうと思ったら存外に観覧料が高かったのでやめておきました012.gif二晩ともわりといい(=お高い)レストランを予約していたので、予算削減です・・・
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地中海沿岸のPort-Vendres(ポール=ヴァンドル)という町がその晩の宿泊場所だったので、カルカッソンヌをあとにして、さらに東へ向かったのですが、ちょっと南へ遠回り。ピレネー山脈を越え、スペインはカタルーニャ州の Cadaqués(カダケス)を通って北上しました。カダケスはダリが住んでいたことで有名な漁村。車を降りずに海沿いを眺めましたが、気持ちのよいところでした。それにしても、同じピレネー山脈沿いとはいえ、地中海に近づくにつれて土地が乾燥し、植物の種類や様子が変わっていくし、空の色まで違っていて、面白かったです。オリーヴの木なんて、間違っても我が町には植わっていませんもの。空もこちら、基本的には常にどんよりしていますしね。
写真はカダケスから海沿いを北上している途中。
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さらにもう少し行くと、甘ワイン(AOC)で有名な Banyuls-sur-Mer(バニュルス=シュル=メール)。ピレネー山脈の東端です。道端の dégustation(試飲)の文字につられ、車を停める・・・試飲販売所の前の杏売りにも心惹かれたけれど、試食したらちっとも熟れていないものでした。
バニュルスは夫と亡くなったお父さんが、暑い夏の日のアペリティフによく飲んでいたそう。ポルト酒やシェリー、マルサラワインなどと同様に、醸造過程でアルコールを添加するタイプのワインで、バニュルスは vin doux naturel(ヴァン ドゥー ナチュレル)の一種。糖分もアルコール度数もだから高め。香りや味わいは、日本の方なら皆さんおわかりになると思いますが、おいし〜い「奈良漬け」のそれ!奈良漬けをこよなく愛する我が母に飲ませてみたいです001.gif
あれこれ試飲させてもらい、1本購入しました。
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L'Etoile というカーヴの2000年のもの。100年以上の古木から穫れるぶどうを使っているそうです。
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海沿いを少し北上して小さな港町Port-Vendres(ポール=ヴァンドル)へ。地中海が見えるホテルに宿泊しました。レストランもここ。このあたりはものすごく風が強いので、わりと暖かいときでも夜はちょっと寒く感じます。それに凄い風であれこれ飛ばされて落ち着かないから、普通この時期ならフランス人はテラスで食べたがるのに、このホテルでは皆さん室内で食事をしていました。もちろん私たちも(もともとテラス民族ではないので)。前菜のイカがとってもとってもおいしくて、こればっかりたくさん食べたい!と思うほどでした。主菜は鶏のむね肉をソテーしたものにしょう油ベースのソースで、美味しかったけれど、平凡でした。

中編へ続く
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by paloise | 2013-07-05 14:00 | 小さな幸福

Comté コンテ

4月から翻訳の仕事を始めたのですが、予想外に仕事の依頼が多く、目の回る忙しさです。とても嬉しいことだけれど、上手に時間をやり繰りできるようにならないといけないなあ、と感じています042.gif

私たち夫婦の住んでいるアパートは築300年以上の古くて大きなお屋敷を分譲したものなのですが、私たちがこのアパートに住み始めたのとほぼ同時期に、お隣さん(30代の男性)も隣のアパートを購入して住み始めました。とても繊細で優しい人で、すぐに仲良くなり、夕飯を一緒に食べたり飲みに出掛けたりする、とてもいい友人となりました。フランスでも日本と同様に隣人トラブルが頻発するそうですが、私たちにはそういうことが一切なく、ほんとうに恵まれているなあ、といつも嬉しく思っています001.gif
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先日我が家で彼と食事をした際に、彼が持ってきてくれたのが Comté(コンテ)。フランスではもちろん、日本でもとても人気のある牛乳チーズです。フランス中東部の Jura(ジュラ)という山脈の一帯で作られている AOP チーズで、硬質タイプ。熟成期間によって驚くほどに味わいの異なるチーズです。これはかなり熟成が進んでいて、塩味も相当に強いけれど、風味もとてもよくて美味しい!つまみ始めると止まらないので、おそろしいチーズです031.gif最近は羊乳チーズばかり食べていたのですが、牛乳も悪くないなあ、と、私のなかに新たな流行りが到来しそうです^m^
ちなみにチーズを載せているお皿は、この地方の特産品 ardoise(アルドワーズ / スレート板)。このあたりの家屋にはスレートぶきの屋根が多いのですが、とても綺麗で、私は大好きです016.gif
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ちなみにワインも持ってきてくれたのですが、フランスでも相当に高価だと思われるボルドーで、ちょっとうっとりするほどの美酒でした。2006年の Château d’Aiguilhe。Côtes de Castillon(コート ドゥ カスティヨン)というドルドーニュ河沿いの村々で作られている AOC ワインです。濃密な味わいだけれども重くなくてまろやかで、皆で感動しながら飲みました012.gif
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by paloise | 2013-07-02 17:28 | 食べもの

ピレネー山脈の見えるフランスの街から三方を山に囲まれた古都に引っ越しました。
by haruka
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