ガスコーニュ便り

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ストーンフルーツあれこれ

家の前のタイザンボクが花をつけ始めています。タイザンボクの漠とした様子があまり好きではないのですが、そうは言っても花が咲いているというのはいいですね001.gif

毎年のことですが、夏至を過ぎると焦りに近いような寂しい気持ちが沸き起こります。ああ、今日を境に日が短くなるのだなあ、これ以上日が長くなることはないのだなあ、と。今年はそれに加え、いつまでも天候が回復せず、雨や曇りのぐずついた日々であること、気温がなかなか上がらないこともあって、ぱっとしない気持ち025.gif夏のお楽しみのストーンフルーツも、今年はどうなるのかなあ、と気がかりです。
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先日、八百屋先生がおまけにくれた杏、思ったよりも味が濃くて、水っぽくはなかったので驚きでした005.gifRoussillon(ルシヨン)というピレネー山脈から地中海にかけて広がる地方からやってきたものです。
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生アーモンドもこの時期の楽しみ。そんなにたくさん食べられるものではないのでほんの一握りだけ買ってくるのですが、真っ白な仁まで辿り着くにも一仕事042.gifバジルをふんだんに使った南仏の夏の料理ピストゥスープに欠かせないピストゥには松の実を使いますが、アーモンドを買ったときにはアーモンドで作ります。これも趣が変わってけっこう美味しいのですが、夫はアーモンドを料理に使うのが好きでないので、夫用にはアーモンド抜きのピストゥを出しました。
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さくらんぼで有名なCéret(セレ)という町から来たもの。セレもやはり、ルシヨン地方です。味が濃くて酸味と甘みのバランスも素晴らしい016.gifこんなに天候不良でも、地中海側のほうは、ここよりもやはり気候に恵まれているのだなあ、と感心します。


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最後はストーンフルーツではないけれど、短い時期の楽しみラズベリー。フィンランドに住んでいた夏、ベリー摘みに行ったことがあります。そのとき初めて摘みたてのラズベリーを食べたのですが、ほんとうにびっくりするほど美味しかったのが、心に残っています。
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by paloise | 2013-06-24 17:20 | 野菜図鑑

トマトの楽しみ

日本のトマトってぎゅっと味が濃くて美味しいですよね。昔は桃太郎トマト一辺倒だったけれど、ここ10年くらいでなんだかわからないくらいに新しい品種ができて、母とあれこれ楽しんで食べていました。
フランスに来てすぐの頃、食べるたびに美味しくないトマトに当たって、フランスのトマトって美味しくないなあと思っていました。ところが仕事で出会った農家のおじさんのトマトがびっくりするくらい美味しくて、野菜や果物の味は土が決めるのだなあ、としみじみ感じました。そのおじさんは、徹底的な有機栽培、完全自給自足を目指している人で、魅力的な畑を作っています。果物の木や動物もたくさん。なにを食べてもいつでも美味しいというわけではなくて、波があります。虫害に負けてしまって茄子が不作、とか。
このおじさんは私の住んでいる街の市場には来ないので、夏になると、車で1時間ほどの彼のところまで出掛けていって大量に野菜を買ってきます。

前置きがやたらと長くなりましたが・・・
このおじさんのほど美味しいトマトではないけれど、八百屋先生も美味しいトマトを作っています。それに、彼の目利きで仕入れているトマトも大体ハズレがないので、安心043.gif今年は悪天候続きで、先生の畑のトマトはまだ収穫するところまで育っていないそうです。来週はいけるかなあ、なんて言っていたので、楽しみです。

先生の作っているトマトではないけれど、先生おすすめのトマトはもう美味しい季節に入っています024.gif
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noire de Crimée(ノワール ドゥ クリメ)。これは南西部Roussillon(ルシヨン)から来たもの。旧種のトマトです。ノワールとついているように、黒っぽいこの色が特徴。クリメってクリミア半島のことなのですが、あちらからやってきたのでしょうかね。柔らかい味わいで甘みがたっぷり。果汁がかなり多いので、サラダにいいんですよね。たくさんあるトマトのなかで、いちばん気に入っているものです016.gif
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こちらは Ananas(アナナ / パイナップル)。パイナップルを意味する名前のついたこのトマトも、やはり旧種です。酸味があまり強くなくて薄甘いので、上のノワールと組み合わせると楽しいサラダになります。切った断面にはオレンジ色も混ざっていて、すごく綺麗001.gif
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最後も旧種トマト。verte(ヴェルトゥ / 緑の)と呼ばれるこのトマト、未熟なもの?!と思いそうですが、これで完熟なんです。酸味が強めの濃い味わい。果汁もたっぷり。冒頭のおじさんが作っているものを初めて食べたときは、あまりのおいしさに衝撃を受けました。
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ちょっとわかりにくいのですが・・・色が綺麗なので、こんな風にタブレに使うことも。ミントやパセリの濃い緑にトマトの鮮やかな緑の組み合わせが素敵です^^

トマトを生で食べるときって、皆さん皮はどうされていますか?
私はそのままで平気なんですが、夫はむいたほうが美味しく食べられる、という人なんです。ちなみに私の母もそう。口当たりが悪いんだそう039.gif
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by paloise | 2013-06-18 18:36 | 野菜図鑑

生のプルーンを待つあいだ・・・

ストーンフルーツの季節が近づいています。杏はもう出回っていますが、まだまだ美味しくない。プルーンはまだもう少し先。この前までいちごのことで頭が一杯だったくせに、いちごを毎日食べるようになると今度はプルーンや杏のことでそわそわ。私って浮気者012.gif
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生のプルーンはもう少し先のお楽しみですが、干しプルーンなら一年中楽しめます。フランスで干しプルーンといえばフランス南西部、ガロンヌ川沿いの町 Agen(アジャン)のそれ。IGP認定されています。
干し果物を表現する場合は普通 raisins secs(干しぶどう)、figue sèche(干しいちじく)、abricots secs(干し杏)などと言って「乾いた」という意味の形容詞 sec を使うのに、プルーンは特別。生のプルーンは prune(プリュヌ)なのに対し、干しプルーンは pruneau(プリュノ)と言います。prune séchée と言っても間違いではないけれど、プリュノと言うのが一般的。少し不思議です。
果肉がねっとりと甘酸っぱくふくよかな味わいで、料理に使おうと思って買ってきたのにつまみ食いで消費してしまいかねない、というくらいに美味016.gif

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夫の大好物、ワイン煮。そのまま食べても美味しいのだから、ワインで煮て美味しくないはずがない!夫はおなかが弱くてすぐにゆるくなるのに、ばくばくと食べてしまいます。私の腸はかなり強い(というか鈍感?)ので、いくら食べても平気。二日目、三日目と味に深みが出てくるのも楽しみです。







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アルマニャック漬け。南西部の特産品プリュノとアルマニャックとの美味しい出会いです♡ millas(ミヤス)というトウモロコシ粉を使った郷土料理や、タルトなどに使いますが、うちではもっぱら、ヴァニラのアイスクリームと一緒に食べます。








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poulet aux pruneaux(プレ オ プリュノ / 鶏と干しプルーンの煮込み)。プリュノは豚・鶏・牛・羊・ウズラ・・・様々な肉に合います。肉と干し果物の組み合わせは私の大好物。ノエルの chapon(シャポン / 去勢鶏)に添える義母特製の干し果物ソース、いつも舐めるように綺麗に食べてしまうのはこの私です043.gif
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by paloise | 2013-06-13 18:24 | 野菜図鑑

ニコライ・アーセル監督『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』

西欧史関係の映画は多いけれど、北欧ってなかなか見ないような気がします。ニコライ・アーセル監督の『ロイヤル・アフェア』は、18世紀のデンマーク王室を舞台にした映画。原題は“En kongelig affære”、2012年のデンマーク映画です。副題の「愛と欲望の王宮」という字面をみると非常に安っぽい印象を持ちますが、映像が綺麗で、とても興味深い映画でした。なぜこんな副題をつけたのか、配給会社の神経を疑ってしまいます026.gifこちら↓サウンドトラックのパッケージです。
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18世紀の後半、精神状態の不安定なデンマーク王クリスチャン7世(ミッケル・フォルスガード)の侍医となったドイツ人医師ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)。彼は啓蒙思想に魅入られた、野心溢れる人物であった。クリスチャン7世を懐柔し、その王妃カロリーネ・マティルデ(アリシア・ヴィキャンデル)と恋仲になったストルーエンセは次第に王室を牛耳るようになってゆくが・・・。

デンマークに関する知識はほぼゼロですから、いちいち新しいことばかりで面白かったのですが、フランス革命よりほんの少し前のデンマークでは、ストルーエンセによって、拷問の廃止、窃盗犯の死刑廃止、捨て子のための病院設置などなど、たくさんの改革がなされていたということは特に興味深い事実でした。ただし、彼は急進的かつ独断で国を支配していたわけで、国民からの支持は得られていなかったこと、その後のクーデタでストルーエンセの改革が無に帰したこともつけ加えておきます。
マッツ・ミケルセンは007シリーズの『カジノ・ロワイヤル』に出てすっかり有名になった俳優ですが、2012年に主演したもう一本の作品、トマス・ヴィンターベア監督のデンマーク映画『偽りなき者』(原題 Jagten)も、大変に良質な映画でした。最近はスウェーデン映画、デンマーク映画によい作品が多く、その映像の美しさには国柄や風土を感じます。
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by paloise | 2013-06-10 19:24 | 私の映画館

パリの朝食ってこんな感じ? Paris Breakfast Tea

紅茶を飲むのは夜の映画鑑賞タイムのみ、という風にしてから、マリアージュ・フレールのお茶を楽しむことが多くなりました。
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まさに量より質?ちょっと違うか・・・でも結果的に、お茶に使う金額で言うと少し減ったので、いままでよっぽど飲んでいたのだなあと思い知りました。50gだけ買うと、お茶を入れてくれる袋が面白い柄で、けっこう気に入っています。
夫のお気に入りは Paris Breakfast Tea(パリ ブレックファスト ティー)。パリの朝食を表現したお茶なのでしょうね001.gif


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お湯を注いだ瞬間に広がるバニラのような蜂蜜のような、甘やかな香りにどきりとしますが、味わいは紅茶と中国緑茶のしっかりとしたもの。そのなかにチョコレートモルト、かすかなバニラ、焼きたてのブリオッシュのような香りを表現しているそうです。チョコレートのような香りが濃くて、口の中にもその香りがぐわっと広がります。
お湯を注ぐ前の茶葉からは柑橘類の香りが強く漂うのですが、お湯を注ぐとその香りはほとんど消えてしまい、微かに心地よく残ります。
私は中国緑茶の香りも味わいもさほど好きではないのであまり飲まないのですが、アイスティーにして飲むとものすごく魅力的な飲み物になるので、そっちはけっこう好き016.gif
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夫がこどもの頃からずっと好きなチョコレート屋さんの、キャラメル。紅茶、塩の花、チョコレート、コーヒーの4種類あって、どれもすごく美味しいのですが、チョコレート味が特に好き。歯に悪そうだけど・・・

キャラメルが大好きで、ハーゲンダッツのアイスクリームもいちごの次にキャラメル味が好き♡ちなみにフランスには(私の知るかぎり)いちご味がないのですが、なぜなんでしょう・・・。
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by paloise | 2013-06-07 19:48 | 飲みもの

メンデルを思いつつ

今日は久しぶりの晴れ。快晴ではないけれど、青空が見えているので嬉しい032.gif長続きしてほしいものです。

今年はえんどう豆の実入りが悪いのですが、こうも雨続きだったら当然か、という気もします。そんななかで、クーガーおばさんのところのえんどう豆は大きくでっぷりと育った豆がみっちりとさやに詰まっています。クーガーおばさんのところの野菜は大抵において、ほかの直売農家よりも美味しいんですよね。
それにしてもえんどう豆をさやから出すときって、ささやかな幸福の時間012.gif
えんどう豆を見るとどうしてもメンデルの法則を思い出すのですが、メンデルが実験に使ったえんどう豆ってどの種類だったんでしょうね。


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えんどう豆入りじゃがいもコロッケ。えんどう豆の甘みが味わいに変化をつけてくれます。売っているパン粉はなぜか味付けがしてあるのでそこが残念なのですが、パン粉を自作するのは厳しいので致し方ありません。実は以前、かちんこちんになったパンをおろし金にかけてみたことがあるのですが、上手くいきませんでした007.gif






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petit pois à la française(プチ ポワ ア ラ フランセーズ / えんどう豆のフランス風)のアスパラガス入りバージョン。レタスとえんどう豆をバターのみで蒸し煮にするフランスの定番料理です。炒めたレタスって大好き016.gifバターでじっくり蒸されたえんどう豆はねっとりとして甘みも強く、特別な味わいです。






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豆ごはん。初夏の楽しみですよね。見た目の美しさも然る事ながら、豆の青い味わいと米との組み合わせは本当に美味しくて素晴らしい001.gif一緒に炊き込んだほうがずっと美味しいので好みなのですが、この日はごはんを炊いてから豆ごはんの気分になったので、茹でたものを後から混ぜ込みました。






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ごはんついでにアーティチョークごはん。イタリアにお住まいの mifita さんにアーティチョークごはんのことを教わってからすぐに炊きました006.gif濃いめに一番出汁をとって、お醤油を足したもので炊きましたが、あご出汁なんかでも美味しそう。この写真だとなにがなんだかわからないですねえ008.gifそれにしてもアーティチョークごはん、かなりハマッてしまいそうです016.gif





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これもついでに。アスパラガスの昆布締め梅肉しょう油和えです。昆布締めってすごく好きなのですが、なにぶん昆布を贅沢に使う料理なのでここフランスでは躊躇します。でもどうしても食べたかったので作りました。一晩締めて長すぎたかな、と思ったけれど、丁度いい塩梅でした043.gif
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by paloise | 2013-06-03 19:20 | 野菜図鑑

ピレネー山脈の見えるフランスの街から三方を山に囲まれた古都に引っ越しました。
by haruka
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