ガスコーニュ便り

カテゴリ:美禄( 5 )




Rasteau ラストー

数ある AOC ローヌワインの一つ Rasteau(ラストー)。 2012年の Domaine de la Combe Dieu(ドメーヌ ドゥ ラ コンブ ディュ)です。いつものことながら、毎日の晩酌に飲むワインとしてのことですけれどこれ、けっこう費用対効果の高いワインだと思います045.gifカシスのような香りと少しスパイシーな味わいで、久しぶりの当たり(10ユーロ以下のワインでね012.gif)だと思いました。割と強いのですが、口当たりがまろやかなのも気に入りました。
f0241468_20245519.jpg

相性のよかったチーズもね006.gifGaperon(ガプロン)という Auvergne(オーヴェルニュ地方)の牛乳(おもに生乳)チーズです。これ、ニンニクと黒胡椒で味付けされている白カビタイプのチーズなのですが、黒胡椒がぴりっときいていてなかなかおいしいのです。それでいて牛乳の豊かな味わいがきちんと口に広がる、気に入りのチーズの一つです。
f0241468_20251562.jpg

半円形のものを、いつも半分だけ買って帰ってきます。一つ丸々買うと飽きてしまうのですよね。食べるのは私一人なので・・・写真のは若いもので、中身も柔らかいのですが、熟成が進むと表面のカビは真っ黒になって、中身はかちんこちんになります。納豆臭のするカマンベールや、食べた後に夫からビズ拒否されるくらいのエポワスなど、熟成の進んだチーズが好物の私ですが、ガプロンは若いもののほうが好き。皮に近い部分がとろっとしていて美味しいのです016.gifビールとも合うし、黒胡椒風味で日本人にもウケのよさそうなチーズだなあ、と思います043.gif
[PR]



by paloise | 2013-12-18 18:22 | 美禄

Madiran マディラン

近場のワイン生産地のなかでは有名で、比較的に高価なものの多いマディラン。Haute-Garonne(オート=ガロンヌ)という県の小さなコミューン Madiran(マディラン)を中心に作られているAOCワインです。
古くからあるワインの産地ですが、フランス国外にはあまり知られていないと思います(私が知らなかっただけ?)。南西部特有のタナというぶどうを中心に、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、フェールを混ぜて造られるマディランは、渋みも酸味も強くてがっしり、重厚な味わいのワインで、人気が高いようです。
f0241468_17444725.jpg

2009年のExcellence du Terroir。重厚さがあまり感じられないけれど、口当たりがよくて、美味しい渋みがあり、ちょくちょく飲んでいるもの。5ユーロ弱という値段も悪くない006.gifそして、これで洋梨のワイン煮を作るとすごく美味しいのです。
f0241468_1745392.jpg

2011年のBrumont。マディランの造り手のなかではすごく有名なAlain Brumont(アラン・ブリュモン)という人がいるのですが、これは彼のカジュアルラインのワインで、AOC認定を受けたマディランではなく、Côtes de Gascogne(コート ド ガスコーニュ)、IGP認定のワインです。メルロとタナが50%ずつ。
明るいガーネット色、こくのある、濃厚な味わいなのに軽い飲み口で、すいすい飲めてしまって大変。これで6ユーロ、相当に費用対効果が高いと思います。
これは日本にも輸出されています。なぜわかるのかというと・・・栓に日本語でこんなことが書いてあるから037.gif
f0241468_17452086.jpg

「新しいコルクの栓。ワインの風味を全く損なわず」ですって。

先日ちょっとした用事があって遠出した際に Oloron-Sainte-Marie(オロロン=サントゥ=マリ)という街を通ったのですが、以前にも書いたように、ここにはリンツ社の工場があります。その工場の脇にチョコレート直売店が併設されているので、どんなものかしら、と寄ってみました。安く売っている物とそうでないものがありましたが、私の好きないちごチョコレートは1ユーロ016.gifまとめ買いしてしまいました。
f0241468_1747398.jpg

半額以下、って素晴らしいではありませんか!
f0241468_17471937.jpg

夫のためにもはしばみと干しぶどうの入ったものを。普通のものよりも大きなサイズ。これはオロロンではなく、スイスの工場で作られているものですが・・・
f0241468_17473977.jpg

多くのフランス人が愛してやまないチョコレート、それはles Pyrénéens(レ ピレネアン)です。ガナッシュの入った四角いチョコレート。噛んだ途端にひんやりとする、不思議なチョコレートです。もともとはRozan(ロザン)というチョコレート屋さんの商品だったもので、オロロンのチョコレート直売店にはRozanを紹介する小部屋のようなものがありました。私はそこまで好きでもないのですが、夫は好きですからね。買ってきました。ビターチョコレートのものが好きなのですが、見当たらなかったのでミルクチョコ。
[PR]



by paloise | 2013-04-25 17:51 | 美禄

Côtes du Rhône コート デュ ローヌ

先日飲んだ贈り物のビュゼはいまひとつだったのですが、いただいたもう1本のコート デュ ローヌ ヴィラージュ(AOC)はとてもよかったのです016.gif
f0241468_17134111.jpg

2011年のElodie Balme(エロディ バルム)。かなり人気のある、有名な造り手エロディ・バルムのワインです。
まとまりがよくて明るく、ラズベリーのような香り漂う、みずみずしい味わい。
Grenache(グルナッシュ)、Mourvèdre(ムルヴェドゥル)、Syrah(スィラー)、Carignan(カリニョン)の4種のぶどうから成るワイン。ムルヴェドゥルというのは初めて聞く品種だったのですが、隣人の恋人によれば、それが決め手でこの1本を選んだとのこと。
南仏やスペインで栽培されるこのぶどう、乾燥した土地で育つ黒ぶどうだそうです。このワインのようにスィラーやグルナッシュとブレンドされるのが一般的ですが、ムルヴェドゥル一種のみで造られるワインもあり、それがものすごーく美味しいんだそうです。飲んでみた〜い♡
Elodie Balmeには色々なラインがあるのですが、これはChams Libres(ション リーブル)というライン。色々な規則にとらわれず、自由に美味しいワインを造る、というワイン製造者たちの運動の一環だそうです。
f0241468_1715212.jpg

もう1本は2011年の le Pape Noir。無濾過のコート デュ ローヌ。これは何度かすでに飲んでいて、気に入っています。5.5ユーロというお値段もスバラシイ^m^
ブルーベリーの香りに爽やかな酸味で、地味だけど華やか〜、という感じのワインです(意味不明瞭かな・・・)。2日目はもっとブルーベリーの香りが濃くなり、私にはちょっと香りが甘すぎになってしまいますが、美味しいです。2010年のと2009年のも飲んだことがありますが、2011年のがいちばんブルーベリーっぽいです。2010年のものは、ほのかにウィスキーのような穀物酒の香りがしたのが印象的でした。

Côtes du Rhône(コート デュ ローヌ)というのはスイス南部に源のある、フランス南東部から地中海へと注ぐRhône(ローヌ)という河に面する広大な地域で生産されるAOCワイン。
コート デュ ローヌのなかでも良質なワインを生産する地域はCôtes du Rhône Villages(コート デュ ローヌ ヴィラージュ)+コミューン名を名乗ることができます。エロディ バルムはRoaix(ロエ)というコミューンで生産されたもの。

コート デュ ローヌは比較的安価なわりに口当たりのよいワインが多く、また選択肢が広いので人気が高いようです。
私も日本にいた頃はハズレが少ないのでよく飲んでいましたが、いまはあれこれ冒険しています006.gif
f0241468_17155073.jpg

隣人カップルを招いて夫のお誕生祝いをした晩はこのコート デュ ローヌに合わせて豚フィレ肉の生ハム包みを出しました。写真は別の日のものですが・・・
豚フィレ肉を筒状に切ったものにエシャロットのコンフィットをのせて生ハムで包み、全体に軽く焼き目をつけ、白いワインとレモン汁でほんの少し煮込んでから火を止めて20分ほど休ませ、最後に生クリームを足して煮詰めています。見た目も綺麗だし簡単だし、なによりものすごく美味しいのでお気に入りの一皿。セージの葉を挟んだりすることも。フランス家庭料理の一つです。いい組み合わせだった♪

夫は豚の生姜焼きが大好きなので、豚肉の献立といえば生姜焼きがかなり多いのですが、その次に多いのが filet mignon de porc(フィレ ミニョン ド ポー / 豚フィレ)を使った料理。棒状の筋肉で先細りなため、切り分けて売ってくれることはなく、1本(600g前後)を買ってきて2食分にしています。柔らかくて優しい味わいなので少し仔牛肉にも似て、大好きです。
[PR]



by paloise | 2013-04-04 17:21 | 美禄

Buzet ビュゼ

毎晩欠かすことなく晩酌をするので、晩酌用のワインは10ユーロ以下の安価なものから選びます。大体2人で1本を2〜3日で空ける感じ。
特に、ここから産地の近いものなら輸送費が掛かっていないこと、比較的知名度の低いものが多いことなどから、費用対効果の高いものが手に入るので、もとより地産地消を心がけている私たちは普段、Madiran(マディロン)、Gaillac(ガイャック)、Saint-mont(サン=モン)、Buzet(ビュゼ)、Jurançon(ジュロンソン)など、近場のワインを好んで飲んでいます。

夫ともどもひどく気に入って何度も飲んでいた、栗の香りのする豊かな味わいのビュゼがあったのですが、近所の酒屋さんでは手に入らなくなってしまい、最近はいろいろなビュゼをお試し中。

f0241468_15232231.png
1本目は、信頼している酒屋さんのおばさんの「間違いなし」という一言で選びましたが、お気に入りだったものとは比べものにならないし、10ユーロ以下のワインをさんざん飲み尽くしてきた私たちにとっては費用対効果低し、のワインでした。Baron d’Ardeuilというワインで2007年のもの。2011年の un vin presque parfait(ほぼ完璧なワイン)に選ばれているんですけどね・・・そうそう、飲み口にバニラが香るのは心地よかったです。

2本目は夫の誕生祝いにと隣人カップルが贈ってくれたもの。2010年のLa Gravetille。優雅ではあるけれど平らな味わいで、飲んでいてすごく嬉しくなるようなものではなくて、残念でした。カベルネ・ソーヴィニョンを飲んでいる、という感じ。

3本目はわりと美味しかった♪黒すぐりのような香りのする、なめらかで均衡の取れた味わい。渋みも美味しかった。パリで毎年早春に開催される農業国際見本市にて行われる家畜・農産加工品のコンクールで、農業・食品大臣賞金賞をもらっているもの(けっこうたくさんの品が受賞するのですが)。2008年のBaron d’Albret。d’Albret(ダルブレ)と聞いて「おや」と思った方はかなりのアンリ4世好き。そう、アンリ4世の母Jeanne d’Albret(ジャンヌ・ダルブレ)の公領地だったところでつくられているのです。

4本目は、値段を考えればまあ悪くないかなという一本。2008年のRoc de Mazère。第一印象はやや酸っぱくて「え?なにこれ大失敗?」という気持ちになりますが、口に残る味わいにはほんの少し苦みがあるというか、胡桃や栗のようなこくがあります。二日目には酸味は姿を消してしまい、生き生きとした雰囲気。空気に触れるとどんどん変化します。

ビュゼはフランス南西部Lot-et-Garonne(ロット=エ=ガロンヌ)という県で生産されるAOCワイン。
赤も白もロゼも作っているそうですが、飲んだことのあるのは赤だけ。使用を許可されているぶどうは、赤がカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、白はミュスカデル、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン。そう、ボルドーとまったく同じ品種のぶどうなんですよ^^

ワインのAOCは、なにかの印がついているのではなく、Appellation d’Origine Contrôllée の Origine の部分に産地を入れて記してあります。ビュゼなら Appellation Buzet Contrôllée、サン=テミリオンならAppellation Saint-Émilion Contrôllée という具合。
[PR]



by paloise | 2013-03-27 15:26 | 美禄

蠱惑的な飲みもの armagnac アルマニャック

季節の行きつ戻りつするのに身体が少々お疲れ気味。
三寒四温はアジアにかぎったことではないのね、と感じる日々です。

先日、夫が誕生日を迎えました。お祝いはフランスの誇るブランディ、アルマニャックにしました。夫のいちばん好きな食後酒。そして私の好物でもあります♡
f0241468_21192438.jpg

今回のアルマニャックは、辛口の白ワインでも有名なChâteau du Tariquet(シャトー デュ タリケ)というぶどう園のもの。綺麗な琥珀色の、とろりとした液体にうっとり・・・このぶどう園を所有するグラッサという一族は、ほかにも二つの広大なぶどう園を所有するワイン・アルマニャック生産者だそうです。

稲作の盛んな日本では米を使った蒸留酒である焼酎が豊富なように、ぶどう作りの盛んなフランスではぶどう酒の蒸留酒づくりが盛んです。
コニャック(cognac)とアルマニャックは二大銘酒。どちらもAOCに認定されています。
ほかに、ぶどうの搾り粕で造るブランディ、マール(marc)や、りんご酒を蒸留して造るカルヴァドス(calvados)などが食後酒の代表でしょうか。マールはイタリアで言うところのグラッパですね。

アルマニャックは古い地方の名称で、ガスコーニュの一部。現在のGers(ジェール)という県とLandes(ランド)という県、そしてLot-et-Garonne(ロット=エ=ガロンヌ)という県にまたがる地域です。
土壌の質によってHaut-Armagnac(オ=アルマニャック)、Armagnac-Ténarèze(アルマニャック=テナレズ)、Bas-Armgnac(バ=アルマニャック)という三つの区域に分けられているのですが、バ=アルマニャックのものがいちばんおいしいです。間違いなく。アルコール度数は40度以上とじゅうぶんに高いのに、喉を焦がすような刺激はなく香りが豊かでまろやか。
翻って、オ=アルマニャックやアルマニャック=テナレズのそれらは、エタノール臭がきつく、旨味が少ないのです。お店で試飲させてもらうたび、土壌によってこんなに変わるものか、と感心してしまうほど。

アルマニャックには、公式ではないけれども熟成期間に応じた格付けがあります。
熟成期間が2年以上のものは ***(三つ星)あるいはVS(Very Special)、4年以上のものはVSOP.(Very Superior Old Pale)、6年以上のものはNapoléon、10年以上のものはXO(Extra Old)あるいはhors d’âge(オール ダージュ、強いて訳せば「年代物」)、20年以上のものはXO Premium(Extra Old Premium)ということですが、公式な格付けではないため業者によってばらつきがあります。

ちなみにフランス語で蒸留酒は eau-de-vie(オ ドゥ ヴィ)と言います。英語のウィスキー同様、「命の水」という意味。北欧のアクアヴィットと言いロシアのウォツカと言い、皆その意味は「命の水」。いまではその味わいを楽しむ完全なる嗜好品も、かつては薬だったのだなあ、と思いつつ、しっかりアルマニャックの味わいを楽しんでいます。
f0241468_21114573.jpg

久々にブランディ入りのチョコレートを食べたいという気持ちがむくむくと湧いてきたので作りました。このアルマニャックを使ったら夫がショックを受けるだろうと思い、料理に使っている安いコニャックにしておきましたけどね^m^
[PR]



by paloise | 2013-03-17 21:17 | 美禄

ピレネー山脈の見えるフランスの街から三方を山に囲まれた古都に引っ越しました。
by haruka
プロフィールを見る
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

最新の記事

鉄製フライパン
at 2016-08-28 12:19
冬の果物事情
at 2016-02-04 22:33
大晦日
at 2015-12-31 10:00
京都に再び暮らし始めて
at 2015-10-28 22:00
テレビシリーズ “Rippe..
at 2015-10-12 16:19

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。